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PlayStationからディスク版が消えるとどうなる?撤回が難しい理由と次世代PlayStationの行方

PlayStationからディスク版が消えるとどうなる?撤回が難しい理由と次世代PlayStationの行方

PlayStationが2028年から新作ゲームのディスク版を廃止すると発表してから、まもなく2ヶ月が経とうとしています。しかし、ユーザーの反発はいまだ収まっていません。

「Don’t Kill the Disc」というオンライン署名に加え、8月23日から30日には「PlayStation Blackout」と呼ばれるボイコット運動も行われました。

ソニーが撤回しにくい理由

PlayStation向けゲームディスクの多くは、オーストリア・タルガウにあるSony DADCの工場で製造されています。

同工場では現在、1日約60万枚のディスクを生産し、その約半分がPlayStation向けとされています。しかし、2028年にはディスク生産量を現在の約10%まで縮小する見込みです。

その一方でSony DADCは、ディスク製造で培った技術を生かし、工場を「Micro Optics」と呼ばれる微細光学部品の生産拠点へ転換しようとしています。

約300人の従業員の再訓練や設備投資もすでに進められており、今回のディスク縮小は単なる販売方針ではなく、工場全体の事業転換の一部といえます。

なお、2028年以降もすべてのディスク製造が終了するわけではなく、既発売タイトルの追加生産やCD、DVD、Blu-rayなどは継続される予定です。

撤回はあり得ないのか

完全に不可能ではありませんが、撤回のハードルはかなり高いでしょう。

すでに設備や人員を新事業へ移す計画が進んでいるため、「ディスク版を残す」と決めても、PlayStation側だけでなくSony DADCの生産体制まで見直す必要があります。

そのため、署名やボイコット運動だけで簡単に元の体制へ戻せる段階ではなくなっていると考えられます。

次世代PlayStationですぐにディスクドライブが廃止されるのか

ここまで読んで気になるのは、次世代PlayStationではディスクドライブそのものが廃止されるのか、という点だと思います。

個人的には、すぐに完全廃止される可能性は低いと考えています。

理由の1つが後方互換性です。

PS3では独自設計のCellプロセッサを採用していましたが、PS4ではx86-64のAMD Jaguar、PS5ではAMD Zen 2を採用しています。PS5では多くのPS4タイトルとの後方互換性も実現しており、この資産を次世代機で簡単に切り捨てるとは考えにくいでしょう。

ただし、「ディスクドライブを本体に標準搭載し続ける」とは限りません。

現行PS5でもDigital Editionに後からディスクドライブを追加できるため、次世代機では本体をデジタル版中心にしつつ、既存のPS4・PS5ディスクを利用したいユーザー向けに、外付けまたは着脱式ドライブを用意する可能性も考えられます。

また、PlayStationはゲームだけでなくBDやDVDの再生機として利用しているユーザーもいるため、ゲームディスクの新規生産終了と、光学ドライブそのものの廃止は分けて考える必要がありそうです。

気になるのは携帯機版PlayStationの存在

もう1つ気になるのが、次世代PlayStationと並行して噂されている携帯型ハードの存在です。

現時点では正式発表されていないため詳細は不明ですが、仮に単体でゲームを動作させる携帯型PlayStationが登場した場合、サイズや消費電力の問題からディスクドライブを搭載せず、ダウンロード専用になる可能性は十分考えられます。

現在のPlayStation Portalもリモートプレイに加えてPS5ゲームのクラウドストリーミングに対応しており、PlayStationのゲームを据え置き機以外で楽しむ環境は徐々に整いつつあります。

仮に新しい携帯型ハードがディスク非対応になった場合、既存のパッケージソフトをどのように扱うのかも注目したいところです。

最後に

私はSIEの人間でもなければ、業界内部の事情を知っているわけでもありません。それでも、PlayStationの新作ゲームからディスク版がなくなることは、パッケージソフトを購入してきたユーザーの1人として残念に思います。

Microsoftは、Xbox OneやXbox Series Xの対応ディスクからデジタル利用権を取得できる機能のテストを8月31日から開始しました。

任天堂もNintendo Switch 2で、ゲーム本編をダウンロードする「キーカード」を導入しながら、店頭で購入・売買できる物理パッケージという形を残しています。

各社ともデジタル化を進めていますが、その方法は大きく異なっています。

PlayStationでも新作ゲームディスクの生産終了は避けられないのかもしれません。

それでも、これまで購入してきたPS4・PS5のディスクやBD、DVDを利用できる手段までなくしてしまう必要はないはずです。

次世代PlayStationでも、内蔵・着脱式を問わず、何らかの形でディスクドライブを利用できる選択肢だけは残してほしいところです。

今後、ソニーが既存のディスク資産をどのように次世代へ引き継ぐのか。引き続き注目していきたいと思います。

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