SpaceXSIは10月、X、Grok、Cursorなどの各種サービスを統合した新サブスクリプション「X Subscription」を発表しました。これにより、各サービスのエコシステムが1つの契約に統一されました。
しかし、1つ重要な問題があります。
xAIの料金ページには、X Subscription Premium以上のプランに「3rd party models available in Cursor, billed separately」(和訳:Cursorで利用可能なサードパーティ製モデルは、別途請求されます)と記載されているのです。
すなわち、X Subscriptionでは、従来のCursor Proで月額料金に含まれる利用枠を使っていたGLMやClaude、Geminiなどのサードパーティ製モデルは、Premium以上のプランで別途クレジットを購入し、利用量に応じて料金を支払う必要があります。
なお、従来のCursor Proなどの契約者は、引き続き既存の料金体系や機能を維持できます。今回の変更は、主にX Subscriptionへ新規加入、または移行するユーザーに関係するものです。
では、どうするか
Cursorの魅力の1つは、月額$20のProプランで、さまざまなAIモデルを付属の利用枠内で使えた点にあります。新たなX Subscription Premiumは月額$30ですが、サードパーティ製モデルの利用料金が別途必要になる点は、私も正直ショックが大きいです。
ですが、Cursor以外のサービスでも、さまざまなAIモデルを使うことは可能です。複数のAIモデルを扱えることは、決してCursorの専売特許ではありません。
今回は、その一部を紹介します。
Monica
Monicaは、シンガポールに登記された企業「Butterfly Effect PTE. LTD.(バタフライ・エフェクト)」が提供するオールインワン型AIアシスタントです。
ChatGPTやClaude、Geminiなど、複数のAIモデルを1つのサービスから利用でき、AIチャットだけでなく、文章作成や検索、画像生成などにも対応しています。
月払いの場合、月額$9.9のProプラン、$24.9のMaxプラン、$99.9のUltraプランが用意されており、プランによって利用できるモデルや機能、利用回数が異なります。

Meet Monica, the better Chat AI for work…
また、Monicaでは高度なAI機能の利用に「アドバンストクレジット」を消費する仕組みが採用されています。クレジットの付与量や追加購入の条件はプランによって異なるため、契約前に確認する必要があります。
ただし、Monicaは幅広いAI機能を扱うサービスであり、Cursorのような本格的なコードエディターをそのまま置き換えるものではありません。
GitHub Copilot
Microsoft傘下のGitHubが提供する「GitHub Copilot」も、有力な選択肢の1つです。
GitHub Copilotには無料のFreeプランに加え、月額$10のPro、$39のPro+、$100のMaxが用意されています。Pro以上のプランでは、OpenAIやAnthropic、Googleなどが提供する多くのAIモデルを選択できます。

GitHub Copilot は、各コード行から関数全体まで提案することで、エデ…
また、GitHub Copilot Proには月額$15相当、Pro+には月額$70相当のAIクレジットが用意されており、利用するモデルやトークン数などに応じて消費されます。
特に注目したいのは、Pro+以上ではAnthropicの高性能モデル「Claude Fable 5」「Claude Fable 5.1」にアクセスできることです。これらのモデルは利用量に応じた課金体系ですが、GitHub Copilotでは付属するAIクレジットを活用できます。
もちろん、付属クレジットには上限があり、使い切った後の追加利用には別途料金が発生する場合があります。それでも、プログラミングを中心に複数のAIモデルを活用したいユーザーにとって、十分に検討する価値があるでしょう。
選択肢を広げよう
X Subscriptionの登場によって、SpaceXSIのエコシステムは確かに強化されましたが、その一方で、ClaudeやGeminiといったサードパーティ製モデルを中心に利用してきたユーザーにとっては、必ずしも歓迎できる変更とはいえないでしょう。
ですが、これはSpaceXSIとして、Grok Botや買収したCursorをより重点的に展開し、自社のAIエコシステムを強化する戦略としては、筋が通っているようにも思えます。
今回紹介したMonicaやGitHub Copilotは、あくまで氷山の一角です。他にも複数のAIモデルを利用できるサービスは存在します。
AIサービスの月額料金は決して安いものではありません。だからこそ、契約する前に各プランの料金や利用できるモデル、制限事項を十分に確認することが大切です。
読者の皆さんが自分に合ったサービスを見つけ、後悔のないAIライフを送れることを願って、今回は筆を置かせていただきます。