
XiaomiやOPPO、(国内では正規展開されていない)Vivoなどの「メジャーな」メーカーではない中華メーカー製端末(Teclast、Alldocube、Headwolf、Oukitel等)はAndroid搭載スマートフォン・タブレットが日本でも普及し始めた2010年頃と比較するとだいぶビルドクオリティが上がってきたほか、日本で各種通信を行うための技適を取得した上でAmazonや楽天といった大手通販サイトで取り扱うようになった結果、大手メディアなどでも紹介記事や実機レビューが取り上げられるようになりました・・・
が、近年マルウェアを放置したりストレージ詐称を平然と行うメーカーが登場してしまったほか、基本的に癖が強いため、スマートフォンやPC等の知識があまりない一般ユーザーには正直今でも購入はお勧めできないと思っています。
今回は一般ユーザーがなぜ中華メーカー製端末をあまりおすすめできない理由を解説いたします。
OSアップデートはもちろん、バグフィックスも(ほぼ)ない
大手メーカーが販売するAndroid搭載スマートフォン・タブレットは近年メーカー自身が販売しているオープンマーケットモデル、docomo、au、ソフトバンク、楽天モバイル経由で販売されているキャリアモデルともにOSアップデート、セキュリティアップデート期間がかなり長めに設定されるようになってきました。
Android OSもLinuxをベースとしているれっきとした「インターネットに常時接続されている小さなコンピューター」なので、毎月のように脆弱性が発見されているため、メーカーによって配信の頻度が異なるとは言えちゃんとセキュリティアップデートが配信されるのは安心感がありますし、旧モデルになってしまっても端末メーカーが独自に実装している新機能も含め最新OSで利用できるのもより長く同一の端末を愛用していこうと考えているユーザーにとっては大きなメリットです。
ただし、残念ながらAmazonや楽天などを中心に販売されている「メジャーではない」中華メーカー製端末の場合、発売時点で最新のOSがプリインストールされることも多くなってきたものの、基本的にメジャーアップデートやセキュリティアップデート・・・どころか端末固有の不具合を修正するためのファームウェアアップデートすら一回も配信されないまま、メーカーのサポート対応期間が終了してしまう場合がほとんどとなります。
悪質な例では重大レベルのマルウェアを「仕様」と言い切ってファームウェアアップデートの配信を一切行わなかったメーカーも存在しています。Android OS標準機能として「Google Play Protect」も用意されていますが、基本的にソフトウェアアップデートに関しては売ったら売りっぱなしになっているメーカーが未だ多いため、「携帯電話」として安心して使うのであれば中華メーカー製端末は現状避けた方が安心です。
「国内回線対応」を謳いながら特殊なモードに入らないとVoLTE通信が出来ない端末が多い
MediaTek製SoCやUNISOC製SoCを搭載している中華製端末に比較的多いのですが、「国内キャリアの回線対応!」と販売ページなどで謳っていながらそのままの状態だと音声通話を行うために必須となっている「VoLTE」通信を有効化できず、音声通話の発信・着信が一切行えない状態で販売されている端末が今でも多数販売されています。

通信バンド的には確かに対応している場合がほとんどなのですが、中華メーカーの場合実際に国内キャリアの通信SIMを使って各種検証を行わず、おそらく「バンドさえサポートしていれば問題は無い」という認識で販売しているため、SIMを差してAPN設定などを適切に行ってもデータ通信しか行えず、VoLTE通信を有効にするには電話アプリから特殊な番号を入力した上で「エンジニアリングモード」と呼ばれる特殊な設定アプリを起動した上で有効化する必要があるなど、一般ユーザーにはかなりハードルが高い操作が要求されてしまいます。
ガジェット好きであればこの辺の操作も特に問題なく対応できるかと思われますが、本来「国内キャリア対応!」を謳うのであれば一般ユーザーには敷居が高いエンジニアリング設定からVoLTEを有効化させるのではなく、最初からしっかり検証を行った上で販売すべきだと思うのですが、現実問題として大手ではないメーカーだとそこまで対応するのは厳しいかと思われます・・・
ついにストレージ詐称を行う悪質なメーカーまで登場してしまった

正直日本でもそれなりに知名度が上がっていた中、メーカーとしてはかなり悪質な対応を行ってしまいましたし、今でも注意書きなどを一切記載せず通常通り新製品紹介記事を公開しているメディアも多数存在しているので、あえて実名を出しますが、タフネススマートフォン・タブレットを多数販売している「Blackview」ブランドも展開している中華端末メーカー、Doke社が「TABWEE」ブランドで販売されている低価格タブレット「T50」において、ストレージ容量が128GB搭載としながら実際には端末上だけでなく、PCに接続した際にも数値のみ偽装し、実際には64GBのeMMCチップが搭載されているという悪意のある詐欺行為を行っています。
一部国内ガジェットメディアでもこの行為に関しては既に取り上げられていますが、残念ながらDoke社からこの件に関するアナウンスは一切ない・・・どころかストレージ詐称を行っている「TABWEE T50」に関しても名称を変更して「ストレージ128GB搭載」と偽装したまま販売を継続しているようです。
Blackviewブランド自体はかのあゆ自身も他メディアでいくつか端末を実機レビューしたことがありましたが、その頃は国内展開も力を入れていて端末のビルドクオリティも向上してきた中でこのような詐称行為を行ったため正直かなり失望していますし、今後このメーカーの製品を個人的に購入することはありませんが、メジャーメーカーではないが故に今後このような対応を行うメーカーは他にも増えていく可能性があります。
なお「TABWEE T50」については技適を取得する際に「ストレージ64GBを搭載している端末」として申請しているため、この辺についてもいろいろと問題になりそうですが、中華メーカーの技適取得情報は昔から過去の端末の申請内容をそのまま使い回していたり、技適番号を表記しない状態で販売してしまったりするなどいい加減だったりします・・・
まとめ
前述の通り、中華メーカーのAndroidスマートフォン・タブレットもかなりビルドクオリティは上がってきていますし、メジャーメーカーにはない「勢い」なども含め個人的には今でもかなり追っていて面白いとは思っているのですが、大手メディアなどでも紹介記事が取り上げられるようになったこともあってガジェットにそこまで(あるいは全く)興味が無い一般ユーザーにも目に付くようになった結果、商品レビューなどで「購入したのに通話できなかった」「ちゃんとしたサポート対応を行ってくれなかった」といったコメントが頻繁に見られるようになってしまいました。
個人的には自分の家族、友人に対して中華メーカーの端末を勧めることはできませんし、紹介するのであれば中華メーカー特有の癖(VoLTE通信周り、ソフトウェアアップデートが場合によっては全く配信されない点、基本的にサポートは販売サイトに丸投げであることなど)もちゃんと触れるべきなのではないかな・・・と思っています。
・・・ストレージ詐称をやらかしたメーカーに関してはそれ以前の問題になってしまうので論外ですが・・・