
Appleは2026年6月9日日本時間午後2時に開催された開発者向けイベント「WWDC 2026」にて最新OS、macOS 27 Golden Gate、iOS 27、iPad OS 27等を発表いたしました。
macOSに関してはIntelアーキテクチャサポートの完全終了、Rosetta 2廃止に向けての準備など大きな節目を迎える変更が行われているものの、全体的には同時発表された「Siri AI」などの生成AI機能の強化やUIのブラッシュアップなどがメインとなっていて、年に一度の大型アップデートとしては比較的地味な内容となっています。
macOS 27 Golden Gate
Appleが販売しているPC、Macintosh向け最新OSとなるmacOS 27 Golden Gateではかねてより予告されていたとおり、Intel x86-64アーキテクチャのサポートが完全に終了となった一方で、Apple Silicon世代のモデルに関しては2020年のApple M1も含めすべてのモデルがアップデート対象となっています。
OSとしての目立った新機能は少なく、前バージョンのmacOS 26 Tahoeから実装された新UI、「Liquid Glass」の効果を調整できるようになったほか、検索機能でより高速にドキュメントや写真などを見つけることができるようになっているものの、全体的な見た目に関してはTahoeを踏襲しています。
なお、Google Geminiベースに生まれ変わった「Siri AI」や「Apple Intelligence」については引き続きすべてのデバイスでサポートされていますが、オンデバイスモデルを必要とする一部の高度なAI機能に関しては12GB以上のRAMとApple M3以降のSoCを搭載するMacのみ利用可能となります。
また、Intel CPUを搭載するMacに関してはmacOS 26 Tahoeをサポートしている機種のみの対応となるものの、最低残り2年間はセキュリティアップデートを含むサポートが提供される予定となっています。
iOS 27/iPad OS 27
iPhone向け最新OSとなるiOS 27、iPad向け最新OSとなるiPad OS 27についてもmacOS 27と同じくLiquid Glassの効果を調整可能になるなど、いくつか新機能は実装されているものの、基本的に現時点で正式発表されている新機能は少なめで、どちらかというとOSの安定性向上がメインのマイナーアップデートに近い印象を受ける内容となっています。
ただし、iOS 27についてはWWDC 2026の開催前に国内外の一部メディアが報じていたリーク情報ではサポート対象から外されるとされていたApple A12 Bionic搭載端末(iPhone 11シリーズ、第2世代iPhone SE)も引き続きアップデート対象にリストアップされているほか、アプリ起動時に一部データを事前にキャッシュすることにより起動速度が最大30%高速化しているため、古いデバイスを利用しているユーザーほどiOS 26よりも体感パフォーマンスが向上したと感じられるかもしれません。
一方iPad OS 27に関してはApple A12世代のSoCを搭載する第5世代iPad mini、第3世代iPad Air、初代11インチiPad Pro、第3世代12.9インチiPad Proがアップグレード対象から外されているため、これらの端末を現在も愛用している方は注意が必要です。また、macOS 27 Golden Gateと同じく、高度なオンデバイスAI機能を利用できるのはiPhone AirとiPhone 17 Pro、Apple M4搭載iPad Air/Proのみに限定されています。
watchOS 27
watchOS 27でも今回もともと強力だった健康管理機能がさらに強化されたほか、「Siri AI」に対応するなどAI関連の新機能も搭載されていますが、その影響を受けApple A11 Bionicのサブセット版となるApple S6〜S8 SIPを搭載していた以下のモデルがバッサリサポート対象リストから外されています。
Apple Watch Series 6
Apple Watch Series 7
Apple Watch Series 8
Apple Watch Ultra(初代)
当初Apple Watch Series 9もアップデート対象から外されるとApple公式サイトで案内されていたものの、実際には誤表記だったため現在では修正されていますが、発売からわずか3年しか経過していない上、日本での新品販売価格が約12万と高価だった初代Apple Watch Ultraもサポート対象外とされてしまったため、SNSなどでは批判的な意見も多数出てきてしまっています。
おそらくSiri AIを処理するための要件としてApple A16 Bionicベースに変更され、4コアのNeural Engineを内蔵しているApple S9以降の搭載が必須となったことが要因とみられるため、おそらく正式版でもこれらの機種がアップグレード対象に復帰することはまず無いかと思われますが、Apple IntelligenceやSiri AIを利用するには母艦となるiPhoneも要件を満たしていることが必須となることを考えるとApple Watch Series 7を愛用しているかのあゆとしてももう少しなんとかならなかったのではないかとは思っています・・・
まとめ
WWDC 2026で発表されたOSは基調講演終了直後から開発者向けに提供されているDeveloper Previewの配布が開始されており、パワーユーザーを対象としたPublic Beta Programについても例年通り7月から提供開始、正式版は今秋以降一般リリースされる予定となっています。
WWDC 2026の基調講演での発表内容を見ればわかるとおり、今回のアップデート内容はOSそのものよりもGoogleの「Gemini」提携で生まれ変わったApple IntelligenceやSiri AIなど、これまでAppleが遅れているとされていた生成AI関連の強化がメインとなっている印象を受けます。
iOS 27に関してはiPhone 11など古いモデルが引き続きサポートされるのは好印象だったのですが、個人的にはwatchOS 27で発売からまだ年数が経過していないApple Watch Series 7等まだ現役で使えるモデルのサポートがバッサリ切られてしまったのが非常に残念に感じています・・・(数ヶ月以内にApple Watch Series 9以降のモデルへの買い換えを検討しています)。
関連リンク
WWDC 2026:Apple Developers