Anthropicは本日、新たなClaudeのモデルを2つ発表しました。
一般使用にも安全なように改良したMythos級のClaude Fable 5(以下、Fable 5)と、サイバー防衛のスペシャリスト向けに特化したClaude Mythos 5(以下、Mythos 5)を発表しました。
Fable 5とMythos 5の利用料金
まずFable 5とMythos 5の詳細について語る前に重要な利用料金を解説します。
Fable 5・Mythos 5はともに入力トークン100万個あたり10$、出力トークン100万個あたり50$でそれぞれ提供されます。
これはMythos Previewの半額以下で提供されることとなり、Anthropicはブログ内にて「Today’s joint launch is another step towards our goal of bringing advanced AI capabilities to as many users as possible, as quickly and as safely as we can.」(本日の共同発表は、高度なAI機能をできるだけ多くのユーザーに、できるだけ迅速かつ安全に提供するという当社の目標に向けた、また一歩前進となるものです。)と語っています。
スペック

上記画像はFable 5とMythos 5の性能を他の主要なAIモデル(Opus 4.8、GPT-5.5、Gemini 3.1 Pro)と比較したものです。
Fable 5とMythos 5の大きな特徴の1つとしてこれまでの「ClaudeのAIモデルよりも長時間自律的に動作することができる」点が挙げられます。
Fable 5は、複雑な分析を必要とするタスクにおいて大幅な性能向上を実現しました。Hebbiaが提供する金融分析ベンチマークでは最高水準のスコアを記録し、文書ベースの推論、グラフや表の解釈などで高い性能を発揮しています。
また、Fable 5は視覚認識能力も向上しており、画像や動画、スクリーンショットを用いた複雑な分析処理にも対応しています。Anthropicはこれらの性能のデモンストレーションの一例として、AnthropicはポケモンファイアレッドをFable 5がプレイしている様子を公開しています。
Mythos 5について
ここからはMythos 5について説明します。
Mythos 5はざっくりいうと「Fable 5のサイバーセキュリティ対策を解除したモデル」です。
Anthropicは米国政府との協議に基づき、Mythos 5へのアクセスを段階的に提供範囲を拡大していく予定であり、まずは生物医学の分野から「信頼できるアクセスプログラム」を提供開始し、MythosクラスのAI性能を備えた新たな治療法の発見を支援する計画もあり、同プログラムでは、生物学・化学分野のセキュリティ対策を解除した状態でFable 5へのアクセスを提供します(但しサイバーセキュリティ対策は維持)
Anthropicは、基礎研究から応用研究まで様々な機関から少数の研究者を募集し、対策を強化しつつ、プログラムへのアクセスを拡大するとしました。
提供予定
Fable 5は本日より世界中で利用できるようになります。一方、Mythos 5はGlasswingのパートナー企業向けに提供されます。また、一部の生物学研究者には、生物学・化学分野の安全制限を解除したFable 5へのアクセスが提供されます。
また、AnthropicはFable 5への需要が高く、予想が難しいとしています。
6月22日まではPro、Max、Team、エンタープライズ向けの料金プランに含まれますが、6月23日以降は利用に追加のクレジットが必要となります。Anthropicは十分な処理能力を確保でき次第、Fable 5を再び通常のサブスクリプションプランへ含めることを目指しています。