
既に取り扱っている商品がAliExpressやTemuなどの中華系ECサイトと変わらなくなりつつあるAmazon(.co.jp)ですが、その結果「スマートウォッチ」で検索するとAppleやSamsung、Xiaomiといったメジャーメーカーの製品ではなく、聞いたこともないメーカーの、異様に安価なスマートウォッチが大量にヒットするようになりました。
中にはApple Watchですらまだ実現していない「血糖値」「尿酸」を測定出来ることを謳っている商品も多数販売していますが、「安物買いの銭失い」になる可能性が非常に高いため、この手の商品の購入は一切お勧めしません。
さすがにApple Watchの明らかなパチモンは消滅したが、Huawei Watchのコピー品が平然と販売されている

Amazon自身がAppleの正規販売代理店の一つということもあり、前述のAliExpressやTemu等では未だ販売されている、Apple Watch(Ultraシリーズも含む)の明らかなコピー品は少なくとも私が確認できた範囲では販売されなくなっていますが、その代わり日本国内ではスマートウォッチ・ウェアラブル製品専門メーカーとして現在でも製品の販売を継続しているHuaweiの「Huawei Watch 4/5」のコピー品と思われる製品が2,000円台前半で多数販売されています。
“本物の”Huawei Watchは51,800円で販売されている、スマートウォッチとしては比較的お高めな製品となっていますが、当然“パチモン”Huawei Watchにはオリジナルが備えている強力な健康管理機能などは一切備えていません。
そのほかの「一見普通に見える」スマートウォッチも見た目はそれっぽくなっているが・・・

その他の「他社製品のコピーではない」中華製スマートウォッチについても近年“見た目の”ビルドクオリティは向上してきていることもあり、少なくともAmazonからプライム発送されるものに関しては一昔前の「商品写真とは全く異なる、えらくディスプレイの表示が荒い上に筐体デザインも安っぽい製品」が届くケースは少なくなってきており、ディスプレイのベゼルが盛られている場合はあるものの概ね「見た目」だけは商品ページの画像通りの物体が手元に届くようになっています。
ただし、それ以外の品質に関しては「昔ながらのぁゃしい」中華製品通りとなっている場合がほとんどで、内蔵されているセンサーの精度が大手有名メーカー製スマートウォッチに搭載されているものより大幅に性能が劣っている関係で心拍数・血中酸素濃度の計測機能の精度はそもそも医療機器ではないことを踏まえた上でも実際の数値とは大幅にかけ離れた数値が記録されるか、酷すぎるケースだと「そもそもセンサー自体が飾りで、それっぽい数値を常時表示しているだけ」という製品も多数販売されています・・・というより、無名中華メーカーの安すぎるスマートウォッチはほぼすべて「そういう製品」と考えた方が無難です。
「血糖値を計測できるスマートウォッチ」は存在しない
また、これらのぁやしい中華製スマートウォッチの場合、「血糖値」「尿酸」などが測定できることを謳っている製品も多数販売されていますが、現時点では肌に針を刺さない形で血糖値を測定できる製品は存在しておらず、実際にはでたらめな数値を表示しているだけなので間違ってもそれらの機能を、健康管理に役立てるために購入してはいけません。
一応Huawei Watch 4の中国向けモデルでは血糖値の“検知”機能が実装されていますが、正確な血糖値を測定するのではなくあくまで「高血糖に陥るリスク」を予測して通知するのみに留まっており、当然医療機器としての認証を受けていないため、日本で販売されているモデルも含め中国以外の地域ではそもそも機能自体が搭載されていません。
アメリカ食品医薬品局(FDA)でも「血糖値を測定することを謳っているスマートウォッチ・スマートバンドは計測される数値が信頼できないため、使用してはいけない」という案内が出ているため、「血糖値が測定できる」と謳っている無名中華メーカーのスマートウォッチは「すべてにおいて信用できない、購入してはいけない製品」と認識してもらっても問題ありませんし、絶対に購入してはいけません。
血糖測定機能付きのスマートウォッチにはご注意を:名取とおる内科・糖尿病クリニック
当然日本国内でBluetooth・Wi-Fi通信を行う際に必要となる技適を通していない製品も多数流通しています。
同期ソフトや利用できるウォッチフェイスも「明らかアウト」な場合も
また、これらのスマートウォッチを同期するためのソフトについては原則Google Play StoreやApp Storeで配布されている場合がほとんどとなりますが、ローカライズやアプリ自体の使い勝手が大手メーカーの製品と比較して著しく劣るものも多数存在しているほか、アプリ経由でダウンロード出来るウォッチフェイスもApple Watchに搭載されているものをパクリコピーしたものや、「ポケモン」「NARUTO」といった有名アニメの画像を権利者に無断で使用したもの、「ROLEX」など高級腕時計メーカーの商標権を無視した明らかアウトなものが含まれており、場合によってはそれらのウォッチフェイスを有料で販売している場合もあるので、そもそもこのような著作権違反行為を平然とやってくるメーカーのスマートウォッチ・スマートバンドは絶対に購入してはいけません。
まとめ

「健康管理も運動記録も正確な数値を計測してくれない、実質バッテリー持ちが異様に短いただの腕時計としてしか活用できない」怪しい中国メーカー製スマートウォッチはそれこそAndroid Wear(現:Wear OS)や初代Apple Watchが発表された2014年頃から存在していましたし、ネタとしては面白かったのでかのあゆ自身もいくつか購入したことはありましたが、残念ながら2026年現在そのような「ネタにしかならない」物体がAmazonのみならず、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった国内大手通販サイトでも平然と販売されるようになった結果、ガジェットの知識が全くない一般ユーザーが購入して「スマートウォッチ」という製品そのものを嫌いになってしまうというケースも多々見られるようになりました。
本来大手プラットフォームを謳っているのであればこのような物体を平然と販売しているメーカーの出店をそもそも許可するべきではないのですが、残念ながらこのような製品も平然と販売されているのが現状となります。
現在ではXiaomi、Huawei等の“メジャーな”中華メーカーの、高品質なスマートウォッチ・スマートバンドが安価なモデルであれば3,000円台から購入できるようになっていますし、無名中国メーカーのぁやしいスマートウォッチ・スマートバンドを「ただ安い」という理由で購入してしまうと後悔することになるため、可能であればそのような製品を購入する前に検索サイトなどでちゃんとしたレビューが存在しているのか確認することをお勧めいたします。Amazon、楽天市場の商品ページに掲載されているレビューは残念ながらほとんど“サクラ”が多くなっているのが現状なので、異様に高評価なレビューは信用に値しないと思ってもらっても差し支えはありません。